名前の不思議~マットグロッソ州の鳥デジスコ編5
パンタナールに行くまでに訪れた知人宅から近くの釣堀にいたアメリカヘビウ、首の長さが爬虫類っぽい感じです・・・。
この子の名前は
和名:アメリカヘビウ ポルトガル語名:Biguatinga 英語名:Anhinga 学名:Anhinga anhinga
ちょっと面白いなって思うのですが、ポルトガル語のBiguatingaはBiguá(ナンベイヒメウ)に風貌が似ているからつけられた名前だと思います。
注目したいのが英語名のAnhinga。およそ英語っぽくないですね。しかも学名も属名、種名ともにその英語名と同じ。
実はこのAnhingaという英語名はブラジルのTupi語(先住民Tupi族の言葉)からきているそうです。Tupi語で『悪魔の鳥、』『へびどり』って意味なのだそうです。
ブラジルにいる鳥のポルトガル語名はarara(コンゴウインコ類)、curicaca(クロハラトキ)などのように、およそポルトガル語っぽくないものもあります。
ブラジルの公用語がポルトガル語なのはもともとポルトガルの植民地だったから。でも、植民地になる前もブラジルの大地は存在しており、先住民は以前から存在していたわけで、先住民Tupi族の言葉(Tupi語)もあるわけです。もともとブラジルの大地の住人だった先住民がそれらの鳥を呼んでいた名前がそのままポルトガル語名になったものもたくさんあるわけですね。
このアメリカヘビウの場合は、Tupi語由来の言葉がポルトガル語ではなく、英語名、学名に使われているのです。
言葉っておもしろいなって思います。
ヘビウの仲間にアフリカに住むアフリカヘビウもいるのですが、アフリカヘビウの学名はAnhinga rufaで、属名がこの『Anhinga』なんですよね。
先住民の言葉Tupi語がこんな広がりを見せているんですね。
鳥さんは名前がなんであっても鳥さん御本人(鳥?)には関係ないのですが、その鳥を昔から、そのそばで見つめていた人びとがどう感じていたかってことが由来になっているものもあり、その名前が語ってくれるものも少なくないなって思います。




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